ほうじ茶日記 Vol 3 仲間との交流を深めましょう
昨日はなかなか楽しい一日であった
あの後料金を払えなかった私は
なんとか皿洗い等の雑用をこなすことでようやく解放され。
深夜近くになって戻った私を待っていたのは仁王立ちしたシバの姿だったが。
しかし得るものは多かった。
仲間として、先輩として、同僚として、
これからはスキンシップを増やしておこう。
有言実行。
稽古の後、他の皆を探していると、まず最初に見つかったのはサウザー。
一緒に飯でもどうだ、という私の誘いに、
「フンッ!!!」
と鼻で笑われた。
はっはっは、シャイな男だな、相変わらず。
なかなか素直ではない。
本当は寂しがりやな男であることを私は知っているんだぞ、サウザー。
それをうっかり口に出してしまったら、次の瞬間手刀で切られかけた。
おや、あぶないな。サウザー。今のは本当に当たっていたら危険だったぞ。
次に出会うはシン
飯でも食べに行かないか、との言葉に。
「年中ビスコばっかり食ってるお前につき合わされた日には
口の中がパサパサになること間違いなし。そんなのは御免だ。」
こちらも一刀両断で断られた。
技と同じくキレのある回答だ。
しかしビスコにはカルシウムも豊富だぞ?
最近とみにいらいらしているようだし、いいのではないか?はっはっは。
私の台詞が終わらないうちにシンの姿は消えていた。
せっかちなヤツだな。全く。カルシウム不足だ。
よし、今度煮干でもプレゼントするか。
おお、そこにいるはユダ。
先ほどまでは誘い方が悪かったようだ。
少し言い直してみよう。
ユダ、甘いものでも食いに行かないか?好きだろう?・・・と!!?
危ないではないか、どうしたのだ。ユダ。
突然殴りかかってきたユダを制止する。
「貴様、それは俺への嫌味か?」
うむ?なんだ、嫌味とは。甘いものは気に食わなかったのだろうか。
「体重が朝よりも200g増えてしまって傷心の俺になんの嫌がらせだ?
フン。そうか。分かったぞ。
俺の美しさに嫉妬して、俺を太らせ醜くしようという魂胆だな?
馬鹿め。その手は食わん。
俺は妖かしの星の漢。美と知略の星の漢だ。
お前如きの浅はかな計略には乗らんわ、馬鹿者が!!!」
ああ、また失敗してしまった。
ユダの後ろ姿を遠くに眺めつつ、私はため息をついた。
なかなか難しいものだ。人を誘うということは。
こういった経験はなかったからな。はっはっは。
おや、レイ。
ちょうど良かった。レイに上手い誘い文句の一つでも教えてもらうとするか。
レイ、実は少し聞きたい事が。
ん?立ち話もなんだから、どこかに行こうと?
なるほど、確かにそうだな。
ではそうするとしよう。
その後、またシュウはレイに散々おごらされる羽目になった。