ほうじ茶日記 Vol 16 食中毒に気をつけて
腹が痛い・・・・
正露丸をがぶ飲みするも、一向に痛みは消えることがない・・・。
うむぅ・・・・。忌々しい・・・・。
事の発端は台所で見つけたフジッ○のお豆さん
「シバ。いかんだろう。冷蔵庫に入れておかないと痛んでしまうぞ・・・」
フジ○コのお豆さんを戻そうとする私の手を、シバがさえぎった。
「駄目です、父さん。それもう賞味期限が切れちゃってるんです・・・」
「なに?そうなのか?」
「ええ。だから捨てようかと・・・」
「なに!!!手をつけぬまま食材を捨てようと言うのか!!なんと言うことだ・・・。
それならば私が食おう・・・」
パッケージを開けようとする私の手を、再びさえぎるシバ。
「駄目です。危険です。
賞味期限が1ヶ月も過ぎてる上に、忘れず明日のゴミの日に出そうと
今日一日中外に出してたんですよ・・・。室温40度を超えるこの部屋に・・・。
お腹壊しますから、止めて下さい。
今度から賞味期限には十分気をつけて食材を無駄にしないように重々配慮しますので・・・。」
私の手から慌ててフ○ッコのお豆さんを取り上げようとするシバ。
しかし私はその手をかわした。
「シバ。マータ○さんも言ってるだろう・・・。Mottainai!!と・・・。
それに少し位なら大丈夫だ。」
根拠ゼロだったが、とりあえず「大丈夫だ!!!」と繰り返す私
「でも・・・・」
なかなか首を縦に振らないシバに、トドメの一言が振りかかる・・・・。
「大丈夫だと言っているだろう!!
第一考えても見ろ!!腐った豆からできる納豆も美味しく食せるのだぞ!!
ならばこれも問題ない!!!!」
ど〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!
仁王立ちする私の姿を見て、シバはもう何も言わなかった・・・。
そして場面は初めに戻る・・・。
「大丈夫ですか?だから止めたほうがいいって言ったのに・・・」
薬と水を乗せたトレイを運んでくるシバ・・・。
「とりあえず薬を飲んでください。そして安静にするしかありませんよ・・・・」
「ううう・・・・。しかし・・・・」
「ああ、もう。早く飲んでください・・・」
「正露丸は余り効かんようでな・・・・」
「そ、そうですか・・・・。なら陀羅尼助をリゾさんからお借りしてきましょうか・・・」
「そうだなあ・・・」
「あああ。もう!!薬が苦手なのは知ってますが我慢してください!!それとも注射を打ちますか?」
「そ、それだけは!!
注射だけは勘弁してくれ!!!」
「なら大人しく薬飲んでくださいよ・・・。胃や内臓が弱っているのですから、
悪いものを全て出して、消毒しないと・・・」
「消毒・・・・。消毒か・・・・・・。
はっ!!そうだ!!!」
「どうしたんですか?父さん」
「シバ!!棚にある酒をありったけもってこい!!!」
「ハイ?」
「酒を飲んで体内を浄化するのだ!!消毒するのだ!!!
み○さんも言っている。
『少し位の病気なんて、酒飲んで暖かくしてれば治る』と!!!
何故こんな簡単なことに気づかなかったのだ・・・。バカだな、私は・・・。
さあ、シバ。早く持ってきてくれ。
酒だけ飲むと言うのも味気ないし、ついでにつまみも頼む。
裂きイカがいいな・・・・。いやピーナッツも捨て難・・・・」
何故か最後まで言葉を続けることは出来なかった・・・・。
ガチン!!!
頭部に鈍い痛みを感じ、視界が曖昧になる。
意識を手放す直前に視界の端に映ったのは・・・・・・。
トレイを固く握り締めて、荒々しく息を吐き出すシバの姿だった・・・・。
病人は寝言言ってないでさっさと寝てろ!!!Byシバ
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