ピンポーン


お届けもので〜す



5月4日はこうして始まった・・・・。


プチほうじ茶日記 
       父さん、ちょっと間違ってます 〜5月4日〜



「父さん、なにか荷物が来てますよ。
ええっと、送り主は・・・。えっ!!トキって、あの北斗のあの方ですか???」




何故北斗の次兄から父さんに宅配便が!!?


???を飛ばしている僕を尻目に、父は落ち着き払って一言。


「ああ、着いたか。そこに置いてくれ」





「父さん、今日の夕食はどうします・・・って、何ですか?」


僕の姿を見るや否や、何かチラシのようなものを座布団の下に隠す父。




「いや、なんでもない」

周囲に散らばるボールペン、計算機、メモ帳・・・。
そして汗をかきまくってる父さん・・・。



なんでもないって感じではないんですが・・・




「何を見てたのですか?」
何気なーく切り出してみるものの。


「何でもないといったら何でもないんだ!!」

即答。



「でも・・・」

喰らいついてみたが。



「ええい!これは子供が見るものじゃあない!!」

・・・・AVでもなかろうに。そんな逆切れしなくても。






変だ変だと思いつつ、夕食の準備をする僕の耳に、
超ど級の破壊音が飛び込んできた。



フライパンを投げ出し、音の発生源に向かうと。



案の定、そこには父の姿が・・・





「えっと・・・。何をしてるのですか?」


口いっぱいに釘を頬張って、トンカチ片手に丸太と格闘する父。


「気にするな。」





いや、気にしますって・・・。


「でも・・・・」

釈然としない僕。
しかし父は満面の笑みでこう答えた。



「全ては明日の為だ。楽しみにしておきなさい!!!」





やっぱり今日の一連の騒動はアレが原因か・・・。
父がやたら張り切ってる「こどもの日」イベントか・・・。






その夜。
ベットに入った僕は。


明日と言う日が永遠に来ないことを。

切に祈った・・・・。






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