女同士の座談会  マミヤ&トウVer.


「ところでその人の他には?今は?少しでもいいな、って人とかいないの?」

「(苦笑しながら)いませんね。」

「って、どうして?トウさんってとても綺麗だし、可憐だし、大人っぽいし。
周囲が黙ってないんじゃない?告白とかされたことは?」

「そういう機会にめぐり合ったことがありません。」

「ええ〜。どうしてかなあ・・・?」

「私はあくまでユリア様の影仕えですので・・・。
こんな私なんかを気に留める人なんていませんよ」

「そんなことはないと思うけど・・・・」

「本当ですよ。だからいつも父と共にいることが多いです。
情けないでしょ?いい年して父と四六時中一緒だなんて?」

「いや、そんなことは・・・・。って、お父様とずっと一緒?しかも四六時中?」

「はい。任務の時と、僅かな休憩時間、就寝やお風呂なんかの時以外はずっと・・・」

「貴方のお父様って・・・。リハクさんよね・・・。あの貫禄と迫力のある・・・」

「はい。そうです」

「(成る程。娘に悪い虫がつかないか、日々守っているわけだ・・・)」

「・・・?マミヤさん?」

「いや、気にしないで・・・・。ところで、トウさん・・・。」

「ハイ?」

「何か、色々と・・・・。頑張ってね・・・・」

「はい。有難うございます」






「じゃあじゃあ、ヒューイさんとかは?
彼ならば頑固親父に対抗する腕はある訳だし。
数回トラップにひっかかって奈落の底に突き落とされたとしても、
若いんだから、まあ二・三本骨折ってとこで大丈夫でしょうし」

「頑固親父?それって?」

「いやいや、こっちのこと。気にしないで。
それで?ヒューイさんはどうなの?」

「・・・・・・・・・・・・・・(顎に手をやって暫し考え中)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・(ドキドキドキドキ)」

「ありえませんね!!」

「・・・・・・・。ああ。そうなんだ。断言なんだ・・・」

「あんなバイクオタ。付き合いきれません。
朝から晩まで暇さえあればバイクを磨いてるし。
涎垂らさんばかりにバイク専門誌を読み漁っているし。
任務以外で口を開けば
『ハーレー欲しいよなあ・・・。でも金が・・・。10年ローンでも組むか』
とダメ人間全開。
仲間としては敬愛もし、信用もしてますが。
人生のパートナーとしては願い下げです」

「はあ・・・・。成る程・・・・」



「じゃあ、じゃあ。お兄さんのシュレンさんは?誠実そうじゃない?彼?」

「却下です」

「なんで?はっ!もしかして彼もバイクオタクとか?」

「ではないのですが・・・。シュレンの場合ヒューイよりも性質が悪いかも知れません。

「性質が悪いって・・・。なにそれ?」

「・・・・・・・・・・・・・・
シュレンの技は燃ゆる拳。
拳法家として今の力量に奢ることなく、
日々己の技を磨き精進する姿は素晴らしいと思います。でも。
道場の一角にラボを作って、
『この燐は良く燃える』とか『これは揮発性がイマイチだ』とか
研究を重ねている馬鹿と付き合いきれますか?」

「・・・・・・」

「ラボのみならず私たちの居住区まで吹き飛ばしそうになったり
近隣の農場から化学肥料(※肥料には燐が含まれてます)を盗んできたり」

「・・・・・・・・・・・・」

「果てには私たちに
『喫茶店、レストラン、及び関連場所に行ったときは必ず無料のマッチがないか調べよ。
あった場合は可能な限りパクって帰るのだ!!!』
って命令を下す男ですよ。しかもユリア様にまで。
マッチ欲しさに新地のクラブに通う男ですよ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「思考も、行動も、所持品も。物騒すぎて近づきたくありません」






「じゃ・・・・じゃあ。他の人・・・・。うーん、誰がいたっけなあ・・・・」

「フドウでしたら論外です」

「あ・・・・。そうなんだ・・・・。でも大きい人がトウさん好みじゃなかったの?」

「人間規格外です、彼は。」

「まあ・・・・。そうだ、よねえ・・・・」

「それに第一フドウは私を女性としてなんか見てません。
先日も会合で顔を合わせた時のことですが。
『相変わらず細いな。トウ。ウスバカゲロウのようだぞ。しっかり喰えよ』
そう言われました・・・」

「ウ、ウスバカゲロウ・・・・・。マニアックね・・・・」

「その次の時にはごぼうでした。その次は素麺。
挙句の果てに『電柱のような細さだな、トウ。ちゃんと食べているか』です・・・」

「・・・・・・」

「多分彼にとって私は、女ではないのです。
いえ、ヘタしたら人間としてさえ見られてないのかも知れません。

「そ、それは考えすぎじゃ・・・」

「電柱ですよ?無機物ですよ?最早生命体ではないのですよ?
そんなものに例えられた私の気持ちがお分かりになって?」

「・・・・・・・」

「はっ!ごめんなさい。ついつい興奮してしまって・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・いいの・・・・。気にしないで・・・・・・」






後書き

まだ続きます。
次回で絶対終わらせる!!!


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