「ってな訳で始まりました。座談会。題して世紀末を生きる女のぶっちゃけラヴトーク。
トウさん、どうぞよろしくお願いしますね」

「え、いや。『ってな訳で』と言われても、話が読めないのですが、マミヤさん・・・」






女同士の座談会  マミヤ&トウVer.


「だからね。世界には男と女、二種類しかいないわけじゃない」

「はあ、そうですね」

「まあ、まれにユダみたいな例外(オカマ)もいるわけだけど、それは置いといて。
男女比って1:1の割合な訳よ。
いやむしろこの世紀末の世、死亡率は男性の方が高いわけだから女性の方が多いのかしら」


「はあ・・・」

「それなのに、私たちって活躍の場が圧倒的に少ないと思わない?」

「ハイ?」

「少ないわよ、本当に。
出てきても『逃げ惑う村人、女A』とか
『野党にさらわれそうになる善良な市民、女B』的な扱いじゃない。」

「ま、まあそうですわね・・・」

「ま、ユリアさんは別格としても、他の女性って一こま、二こま出たらおしまい。
そんな感じでしょ?」

「はあ」

「だから〜。そんな世紀末で忘れ去られがちな女性に焦点を当てようってことで〜。
この座談会が開催と相成りました〜〜。はい拍手〜。」

「(律儀に拍手をしながら) でもどうして私たちなんですか?」

「だって一部で登場していて、名前も分かっていて、ある程度の登場回数があるって
限られてくるじゃない。しかもお題がラブトークだしね。
そうなるとリンちゃんはまだ子供だから除くとして。
ユリアさん、アイリさん、トウさん、そして私の4人しかいないのよ」

「ああ、成る程。でもどうして私とマミヤさんなんですか?」

「あら?私ではダメかしら?」

「い、いえ。そういう訳ではないのです。ただあまり面識がなかったもので・・・」

「いえね〜。そう思ったんだけど、この組み合わせはユリアさんの発案なのよ」

「え、ユリア様の?」

「ええ、トウさんの主ってユリアさんよね?自分が仕える相手にぶっちゃけトークって
なかなか難しいだろうって。それよりもむしろ余り接点がない人のほうが
余計な気遣いもない訳だし、本音を聞き出せていいんじゃないか、って」

「そうですか・・・・」

「ユリアさんはアイリさんと一緒の予定よ。
と言う訳で、改めてよろしくね、トウさん(にっこり)」

「は、はい。こちらこそよろしくお願いします(にっこり)」





「じゃ、早速だけど。トウさんって今気になっている人とかいるの?」

「ぶっ!!って。突然ですね。どうしてそういう話から始まるのですか?」

「まあ、ページ数の関係というか。ネタ的にこれしか思い浮かばなかったっていうか・・・」

「????????????????」

「ああ、気にしないで。製作者側の問題だから。」

「???????????????????????????」

「とりあえずこの話題で進めることになってるの。どうか協力して頂戴!!!」

「は、はあ・・・・」←釈然とせず









「で?どうなの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。今は・・・・・・いません・・・・」

「今はってことは。以前はいたんだ」

「ええ・・・・(悲しそうに微笑む)」

「・・・・・・・・・・・・。
ごめんなさい、トウさん。言いたくないのならば無理しないでね。
私が浅はかだったわ。貴方を傷つける意図はなかったの・・・・・。」

「いえ。そんなこと・・・・。気にしないでください。私は大丈夫ですから・・・
それに私。少しも後悔してません。彼を愛したことを・・・。」

「そう。素晴らしい人だったのね」

「はい。とても・・・・。
とても純粋で、綺麗で。拳だけでなく、心も。
強い、強い人でした・・・・」

「そう・・・」

「とても大きな人でした。
『百人乗っても大丈夫』なイナ○物置もあの方が片足を置いただけでペチャンコなほど」

「・・・・」

「そして逞しい人でした。
その豪腕でもってバリバリバリッと巨大な野牛を二つに裂き、
肉を燃え盛る火の中に放り込み、
豪快にその肉を屠っていたその姿・・・。今でも瞼に焼き付いてます・・・・」

「・・・・・・・」

「優しい人でもありました。
じゃれていたのでしょう。
飼っている馬がふざけてあの方の頭を咬んだ時も
『元気だな。黒王号よ。頼もしいことだ』と
顔面血だらけになりながら笑ってらっしゃいました」

「・・・・・・・・・・・・・」

「父も、仲間も、主も・・・。
あの方の所為で(ちょっと)死にそうな目にあったと聞きますが・・・。
私の周囲ではすこぶる評判がよろしくありませんが・・・・。
でも私はあの方をお慕いしていました。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あれ以上の男性には、決してめぐり合えないと思います。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

「マミヤさん。どうかされまして?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。い、いや。なんでもないのよ。
本当にトウさんはその人が好きだったのね・・・・」

「はい。とても!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」





後書き

予想より長くなりそうなんで分けます。
次でおわらせたいなあ・・・。終わらせよう・・・。


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